2018年8月22日水曜日

「Rado miniatures」のボックスアートを担当させて頂きました Part2

Rado miniaturesの新作1/35スケールレジンフィギュア、「RDM35018 Warsaw Uprising, Polish Home Army, Assault Group, 1944」のボックスアートを担当させて頂きました。

造形はRadek Pituch氏。「Rado」のオーナーでもあります。
フィギュアは一見するとドイツ兵のようですが、彼らは1944年のワルシャワ蜂起におけるポーランド国内軍(国民軍:Polish home army)の兵士です。この武装蜂起ではドイツ軍から鹵獲した装備が多数使用されたのが確認でき、特にWSS(武装親衛隊)の迷彩スモックや戦車兵/突撃砲兵向けのパンツァージャケット(フィールドグレー)が多数着用されています。迷彩は秋/冬用が使われたようです。ただし、鹵獲品の軍服は着用していない例も多数あり、このフィギュアの兵士たちもズボンは民間の物を着用しています。また、味方識別のため、国旗色の帯やワッペンを着用するのが一般的でした。

なおハーグ陸戦条約では鹵獲した軍服を着用するとこ自体は明確には禁止されておらず、「遠方から識別可能な固有の徽章を着用していること」とされています。実際、国民軍でも徽章、階級章は取り外されてポーランドのものが取り付けられました。
(軍人が民間の物を着用するのは「便衣兵」とされ違法となります)


 http://radominiatures.com/shop/rdm35018-warsaw-uprising-polish-home-army-assault-group-1944/

2018年8月19日日曜日

アルパインのボックスアートを担当させて頂きました Part14&15

アルパイン(Alpine-Miniatures)の新作1/35スケールおよび1/16スケールのレジンフィギュア、「35255 WSS Officers 44-45 Set」と「16039 WSS Grenadier NCO」のボックスアートを担当させていただきました!

「35255 WSS Officers 44-45 Set」の原型はTaesung Harmms氏。
二人とも士官で、空軍パイロット用のレザージャケットを着用している兵士は戦車兵です。
発見できた限りでは第5SS装甲師団で実際にこのような着用例が複数確認できます。
もう一方の兵士はM44チュニック(1944年型)とイタリアのM29迷彩仕様のズボンを着用。
また、歩兵突撃章、白兵戦章といった徽章を佩用していることから、兵科は擲弾兵(歩兵)とするのが一般的かと思われます。

 「16039 WSS Grenadier NCO」の原型はMike Good氏。
 迷彩スモックを着用したWSSの兵士で、襟章が曹長(下士官)であることを示しています。迷彩スモックは初期型で(M38/M40…首元を見るとM40であると判別できます)、バルバロッサ作戦前後をイメージさせる姿ではないでしょうか。


http://www.alpineminiatures.com/

2018年8月2日木曜日

WW2 WSS Tiger tank crew (Alpine miniatures,1/35,35224)

Alpine miniatures
35224 WSS Tiger Crew 44/45
Sculpture by Taesung Harmms
Painted with Tamiya enamel


アルパインミニチュアの1/35レジンフィギュアを製作したものです。
こちらは個人的な製作のもので、既に売却済みとなります。

一般的なパンツァーユニフォームを着用したWSSの戦車兵です。
略帽はM40(1940年)型。階級は軍曹。
キットでは迷彩服の仕様だったため、黒服とするために襟章、鷲章、ズボンのポケット を追加。
ティーガーⅠ(タイガー戦車)の装填手/砲手用ハッチに収まるよう、干渉・見えなくなる左足をカット。微調整を加えハッチにうまく収まるようにしました。
タミヤのティーガーⅠのほか、ドラゴンのティーガーⅡ(キングタイガー)のハッチでも対応するようにしました。