2014年8月31日日曜日

1/16 イタリア第184空挺師団「ネンボ」 伍長 (アルパイン)#1



こちらはプライベートでの製作です。
キットはアルパインの1/16 Italian Paratrooper "Nembo"Division.スカルプターはマイク・グッド御大。ある意味で時代錯誤ともいえるスタイリッシュなイタリアン空挺隊員のフィギュアは珍しく、キャスティング・販売はアルパインともあり、製品としても傑作と言えるキットではないかと思います。

キャスティングが良いとゲート、パーティングライン等の処理は比較的短時間で終了しますので、アルパインは塗装に専念したい人に最適なメーカーだと考えています。

今回は片手間で塗装前の段階まで進めておきました。表面処理をした後、白と黒のサーフェイサーでハイライト・シェイドのおおまかな目安を吹き付けておいた状態からスタートです。









アルパインに限らず、ヘッドが二種類付属するパターンは珍しくありません。
しかし、アルパインの場合は被り物を変更したのみのパターンが多いところ、このキットではきちんと別人として用意しているのが素晴らしい。
表情も異なったテーマである点も好印象です。

今回はバスコ(ベレー)を被ったヘッドを選択。
目元の黒い点々は気泡による凹み。アルパインとしては珍しいですね。 こちらのフィギュアは複数購入しましたが、他は問題ないみたいです。この程度の気泡でしたら塗装で塗りつぶせますので、大した問題にはなりません。



階級章は上等兵/赤あるいは伍長/黄色。
 ベテランの風格を呈しているように感じましたので、今回は伍長を予定。

 写真だと伝わり辛いのですが、このスケールになると眼球表現がスカルプターによってだいぶ個性が出てきます。
例えば、同じくアルパインでお馴染みの(1/35の担当が多いです)T.ハームス氏は球体表現をせず、瞳は描き込んでくださいと言わんばかりの造型をしています。

私としてはそっちの方が描き込み易く、下手にモールドを入れられるよりはむしろウェルカムなのですが、このマイク・グッド御大の造型は眼球の大きさとその球体表現、まぶたの重なり具合、眼球の飛び出し具合等々…言葉で説明すると長いようですが、一言で言ってしまえば眼の造型のバランスが秀逸です(笑)
  ここまで巧妙に作られていると、造形に頼った塗装でも十分な結果が得られるので、このような素晴らしい造型のフィギュアは初心者にこそオススメ出来るのではないでしょうか。



さて、前置きはこれくらいにして塗装についてです。
私は基本的に塗装はタミヤのエナメル(以後タミヤエナメル)を使っております。
この塗料は樹脂が硬化しないのか、乾燥してもエナメル溶剤で簡単に溶かすことが出来る性質を持っています。
このせいで塗り辛いと思われる方が多いことと思いますが、あるものを活用すればぐんと使い易くなります(後述)。
肌の下塗りにはこの4色を使っています。
溶剤はタミヤ純正の物をメインに、ガイアノーツのエナメル溶剤、油絵の具用のテレピン(写真では間違えてペトロールが写っておりますが、こいつの出番は少ない)を使用。
ペトロール、ガイアの溶剤は非常に筆伸びが良くなる分、塗料の「流れ」も生じやすい特徴があります。それとは逆にテレピンは塗料が粘つくような感じになり「踏ん張り」が得られる分、揮発が早すぎて筆伸びは悪くなる特徴があります。
タミヤ純正は丁度その間といったところでしょうか。これが一番使い易いかも?
先ほど、タミヤエナメルは重ね塗りが難しいと申し上げましたが、それならば下塗りした塗料が溶け出さないようにすれば良いだけの話です。
タミヤエナメルを重ね塗りする際、私はラッカーのクリアコートを吹き付けています。重ね塗るスタイルは水性アクリル塗料と似通っておりますが、体感では待ち時間もそれほど大差ないのではないかと感じております。(1,2年前まで私もファレホを使っていました)

それでは塗っていきましょう。今回はヘッドの塗装を行います。
先ずは影(シェイド)になる部分に赤、光が当たる(ハイライト)部分には白と黄色、中間地点にはフレッシュを塗っていきます。塗装の基本は重ね塗りですので、最初は画像のように「大体」で十分だと考えております。
一通り塗ったらラッカーでコートし、また同様に塗っていきます。 肌を塗る場合は半光沢がオススメ。
因みに筆はウィンザー&ニュートンのシリーズ7:000番。筆は穂先がまとまっていれば何でもいいのですが、この筆ほど穂先のまとまりがよく、しかも物持ちが良い筆には出会ったことがありません。
ヘッドを塗る際は、便乗して他の肌の箇所も塗ってしまいます。忘れると色調を合わせるのに苦労するので、うっかりは禁物!

 「下塗り三回」これは大先輩からの請け売りですが、その通りだと考えます。
写真は三回重ね塗りをしたところです。最初は赤が多かったところを、重ね塗りの回数が増すごとに白/黄色の割合を増やしています。
この時点ではシェイドが明るく、ハイライトとの明暗の差が少ないので立体感が乏しいです。
しかしこれはまだ下塗りの段階ですので、この時点では立体感よりも白と黒の下地が透けていないか(ちゃんと下塗り出来ているか)を注意した方がよいでしょう。
下塗りが完了しましたら、使用する色を増やします。タミヤエナメルは基本的につや消しのXF番号の物を使用しますが、X番号の物も案外使い道があったりします。
下塗りからハイライト・シェイドを描き込んでいった状態です。肌の色ばかりを見ていると色調がなんだかよく分からなくなってきますので、白目や髪も描き込んでいくとバランスがとり易いです。















ハイライト・シェイドの描き込みが大体完了し、白目を入れ終わったら一旦ラッカーでコート。
きちんとコートした後に黒目を入れれば、もし失敗しても溶剤でふき取るだけでやり直しが出来ますので、精神的にも楽になります。写真では一発勝負で入れたところですが、少し黒目が小さかったので若干修正しています。






虹彩を描き込んだ後、頭髪、ヒゲを描き込んでいきます。髪やヒゲは面倒ですが「塗る」よりは「描く」意識で臨んだ方が良い結果を得られると考えています。


















最後に、瞳へハイライトを入れ、髪、頭髪、タバコ等を仕上げた状態です。








































 以上でヘッド…というよりは肌の塗装でしたが、これでほぼ完了です。胴体との色調の関係で微調整が必要になってくる場合がありますが、一から肌を塗っていくよりも調整がし易いと考えているので基本的にフィギュアはヘッド(肌)から塗っています。
バスコは胴体と一緒に塗っていきますので、それではまた次回。










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